Coolief疼痛管理用高周波システム
変形性膝関節症(膝OA)の新しい治療法
Coolief(クーリーフ)疼痛管理用高周波システム【ラジオ波治療】
Coolief疼痛管理用高周波システムとは
Coolief(クーリーフ)疼痛管理用高周波システム【ラジオ波治療】は、変形性膝関節症(膝OA)の内、人工関節などの手術療法には至らないが、既存のヒアルロン酸注射などの保存療法では疼痛を十分管理できない患者様の選択肢となる新しい治療法です。
●対象となる疾患について
「変形性膝関節症の診断が下されていて、かつヒアルロン酸注射など既存の保存療法では痛みが改善されなかった患者様」が対象です。
●健康保険が適用可能
「Coolief疼痛管理用高周波システム」は健康保険が適用される治療です。費用につきましては診察時にお問い合わせください。
治療の特徴について
Coolief疼痛管理用高周波システムは、痛みを脳に知らせる膝の知覚神経を広範囲に焼灼し、疼痛を緩和することを目的とした治療です。 超音波エコー下で右図の3つの膝神経をターゲットに、変形性膝関節症に伴う疼痛治療を行います。※診断用神経ブロックも同様のターゲットに対して行います。
Coolief疼痛管理用高周波システムは、既存の保存療法で奏効しない、変形性膝関節症に伴う慢性疼痛治療の新たな選択肢として、患者様の疼痛緩和をサポートします。
システムの作用機序
疼痛治療の臨床成績
NRSスコア※
治療6 ヶ月時のNRS に基づく膝関節疼痛が50%以上軽減した被験者の割合
- 74% - Coolief疼痛管理用高周波システム群
- 16% - 関節内ステロイド注射群
治療は、それぞれのベースラインと比較して 50% 以上の NRS スコアの減少によって示される痛みの臨床的に有意な変化を示された。
治療後12ヶ月時点で、65%のCoolief疼痛管理用高周波システム被験者群がNRS に基づく膝関節疼痛が50%以上軽減した
- 85%の関節内ステロイド注射群が、治療後6ヶ月時点でCoolief疼痛管理用高周波システムへと移行した。
治療後18ヶ月、24ヶ月時点でNRSは、3.1±2.7(n=25)および 3.6±2.8(n =18)とベースラインに比べ有意に減少した。(p<0.0001)
※11ポイントのNRSは、「0」から「10」までのスケールで構成され、「0」は「痛みがない」、「10」は「想像できる最悪の痛み」を示す。
Oxford Knee Score:OKS評価
ベースラインでの重度なOA評価
- 67% - Coolief疼痛管理用高周波システム群
- 63% -関節内ステロイド注射群
治療6ヶ月時点での重度なOA評価/p>
- 5% - Coolief疼痛管理用高周波システム群
- 37% -関節内ステロイド注射群
治療後18ヶ月、24ヶ月時点でOKSは、47.2±8.1(n=25)および46.8±10.3(n =18)とベースラインに比べ有意に改善した。(p<0.0001)
OKSは被験者の膝の機能を 0 から 48 点までのスケールに基づいて測定し、スコア値が増加するにつれて膝関節炎の重症度が低下する。
治療の流れについて
▶Step1
変形性膝関節症の診断を下された膝に、超音波エコーで診断テストブロックを実施していきます。テストでは運動神経反応がないこと、感覚神経の再現痛の確認を行います。
▶Step2
運動神経、感覚神経反応を確認後、焼却時の疼痛緩和を目的に局所麻酔を注射し、十分に浸潤させます。
▶Step3
膝に超音波エコーで焼灼用の針を刺し、一度の治療で膝の感覚神経を3つ焼いて除痛します。焼灼は40分ほどで終わります。しばらく安静に過ごしていただいた後は、治療前と同じように歩くことができます。
リスク・副作用について
◆当院の連絡先・相談窓口
この治療についての問い合わせやご相談は下記へご連絡ください。
【窓口】医療法人社団釧三慈会 釧路三慈会病院
【住所】釧路市幣舞町4-30
お問合せ 電話 0154-41-2299